ONE OK ROCKのTakaさんの高音は、ただ高いだけではありません。
ロックの強さがありながら、声がつぶれず、英語詞でも日本語詞でも抜けよく届きます。
カラオケで真似しようとすると、音は届いても叫び声になったり、逆に軽くしすぎて迫力がなくなったりしやすいです。
その高音に近づくには、地声の強さだけを真似するのではなく、息、声の芯、リズム、英語っぽい言葉の処理を分けて見る必要があります。
この記事では、Takaさんの高音の特徴と、喉を痛めずに練習するための順番を整理します。
Takaの高音は強いのに重く聞こえない
ロックボーカルらしいパワーが、Takaさんの高音にはあります。
ただし、ずっと重たい地声で押し上げているわけではありません。
高い音でも声の抜けがあり、音の立ち上がりが速く、フレーズの中で軽さと強さが切り替わっています。
ここを勘違いして、全部を地声で押すとすぐに苦しくなります。
特にONE OK ROCKの曲はサビだけでなく、AメロやBメロから高めの音域を使うことがあります。
最初から喉で押すと、サビに着く頃には声が残りません。
まずは「強く出す声」と「重く出す声」を分けて考えてください。
必要なのは、重さではなく、前に抜ける芯です。
音量を上げる前に、小さめでも輪郭のある声を作ることが土台になります。
口の前に声を集める感覚を作る
こういう高音を目指す時、喉の奥で鳴らそうとすると詰まりやすくなります。
高音ほど、声を口の前に集める感覚が必要です。
前歯の裏、鼻の下、頬の前あたりに音が当たるようにイメージすると、喉だけで支えにくくなります。
練習では、「ネイ」「ヤッ」「ヘイ」のような短い音を使います。
音量は大きくしなくて大丈夫です。
小さくても、声の輪郭がはっきりしていて、喉が苦しくないことを確認します。
次に、その音でサビの高い部分だけを歌います。
歌詞で歌う前に、発声の形を先に作るのがポイントです。
歌詞に戻した時に急に苦しくなるなら、言葉を強く言いすぎているか、母音を開きすぎています。
息を強く吐きすぎない
ロックの高音というと、息を強く押し出すイメージを持つ人が多いです。
でも、息を増やしすぎると、声は太くなるどころか不安定になります。
高音では、必要以上の息が声帯の閉じ方を乱し、かすれや叫び声につながります。
勢いのある高音ですが、ただ息をぶつけている声ではありません。
息の流れはありつつ、声の芯が残っています。
だから、練習では「たくさん吐く」より「一定に吐く」ことを優先します。
サビを歌う前に、ハミングで同じメロディをなぞってみてください。
ハミングで響きが安定するなら、息を使いすぎずに音を支えられています。
その感覚のまま歌詞に戻すと、無駄な息で押す癖が減ります。
英語詞は母音を伸ばしすぎない
歌い方を考える上で大きいのが、英語詞の処理です。
日本語のように母音をはっきり伸ばしすぎると、ONE OK ROCKの曲では重く聞こえます。
英語っぽい流れを作るには、子音の立ち上がりと、母音を短く抜く感覚が必要です。
たとえば、英語のフレーズでは、全部の母音を日本語の「あ」「い」「う」「え」「お」として長く鳴らさないようにします。
言葉の頭をはっきりさせ、母音は少し短めにまとめます。
その方が、リズムが前に進み、高音でも口の中が広がりすぎません。
練習では、まず歌詞をメロディなしでリズム読みします。
次に、子音だけ少し強く、母音は軽く流すように読みます。
最後にメロディをつけると、音程を上げる前に言葉の流れが整います。
シャウトや歪みは最初から真似しない
ロックらしい荒さや歪みが入る場面もあります。
そこがかっこいいのですが、最初から真似すると喉を痛めやすいです。
高音が安定していない状態で歪みを足すと、ほとんどの場合はただの喉締めになります。
まずはクリーンな声で同じ音を出せるようにします。
音程、息、響きが安定してから、感情を強めたい一瞬だけ少し荒さを足します。
長くガラガラさせ続ける必要はありません。
痛みやひりつきが出るなら、その日は歪みの練習をやめます。
ロックっぽさは喉を削って作るものではありません。
リズム、アクセント、声の入り方でも十分に迫力は作れます。
高音の入りを速くする
印象的なのは、高音の出だしが速いことです。
下から探りながら上がるのではなく、狙った音へすっと入る場面が多くあります。
この立ち上がりの速さが、ロックの迫力やリズムの良さにつながっています。
練習では、高音を長く伸ばす前に、短く当てる練習をします。
「ヤッ」「ヘイ」のような短い声で、狙った音に一瞬で入ります。
当たったらすぐに止めます。
長く伸ばすより、まずは入りの正確さを優先します。
慣れてきたら、短く当てた後に少しだけ伸ばします。
この順番にすると、ロングトーンも安定しやすくなります。
最初から長く伸ばそうとすると、音を探る癖がつきやすいです。
キーを下げてもTakaらしさは作れる
原曲キーで歌うと、ONE OK ROCKの曲はかなり高いものが多いです。
本人の音域や体力を前提に作られているため、普通の男性がそのまま歌うと苦しくなりやすいです。
キーを下げることは逃げではありません。
キーを下げても、リズムの鋭さ、言葉の処理、声の芯があればTakaさんらしさは作れます。
むしろ原曲キーで叫ぶより、少し下げて最後まで安定して歌う方が聴きやすいです。
判断基準は、サビの最高音だけではありません。
一曲歌い終えた後に声がかすれないか。
英語詞が遅れずに言えるか。
サビの後半まで声の芯が残るか。
この3つを見て、練習用のキーを決めましょう。
練習は曲を細かく切る
練習する時は、一曲通しで何度も歌うより、難しいフレーズだけを切り出す方が効果的です。
サビの高音、英語詞の速い部分、シャウトっぽい部分を別々に練習します。
全部を同時に直そうとすると、どこで崩れているのか分からなくなります。
最初は、サビの2小節だけを「ネイ」で歌います。
次に歌詞をリズム読みします。
最後に、同じフレーズを歌詞で歌います。
この順番なら、発声、言葉、音程を分けて確認できます。
録音も必ず使いましょう。
自分では力強く歌っているつもりでも、録音では叫びすぎていることがあります。
逆に、体感では軽くしすぎたと思っても、録音ではちょうどよく抜けていることもあります。
まとめ
この高音の歌い方に近づくには、地声で押し上げるだけでは足りません。
前に抜ける声の芯、一定の息、英語詞のリズム、高音の速い入り方が必要です。
シャウトや歪みは魅力的ですが、最初から真似すると喉を痛めやすいため、クリーンな高音が安定してから足しましょう。
原曲キーで歌えることだけが正解ではありません。
キーを下げても、声の立ち上がり、リズム、言葉の鋭さが出せれば、ONE OK ROCKらしい迫力は十分に作れます。
まずは短いフレーズを安全に歌える状態から始めてください。


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