HAN(Stray Kids)の歌声の変遷|歌とラップの両立から、声を使い分ける楽しさへ

HAN(Stray Kids)(2026年掲載の写真) HAN(Stray Kids)
HAN(Stray Kids)(2026年掲載の写真)

HANは、Stray Kidsでラップも歌も担っている。
その両立は、できることを増やすためだけではなく、自分が作りたい音楽と結びついていた。
一人で歌う舞台の緊張から、曲に応じて声を選ぶ楽しさまで、本人の言葉と作品をたどりたい。

HAN(Stray Kids)(2024年掲載の写真)。
HAN(Stray Kids)(2024年掲載の写真)。
撮影:박배
画像出典:W Korea

一人で歌声を聴いてもらう、2019年の舞台

2019年3月、HANは韓国の番組「覆面歌王」に出演した。
Soompiの当時の報道によると、ポール・キムの「Me After You」をデュエットし、続いてDEANの「D(half moon)」を歌いながら正体を明かしている。
ラッパーとしても知られるHANが、旋律を歌う声で聴き手と向き合った機会だった。

本人は、初めて一人で舞台に立ったため、とても緊張したと話している。
歌えることと、一人でその歌を届ける場に慣れていることは、同じではなかった。

ラップだけに音楽を限りたくなかった

2022年の「リムジンサービス」での発言を伝えたNewsEnには、歌の練習を進める理由が残っている。
HANはラップを始める前から歌が好きで、将来はボーカルを交え、ロックやジャズなどもやりたいと考えていた。
そのために自分のできることを増やそうと、歌に再び力を入れたという。

ここでの練習は、グループ内の役割を増やすことだけを目指したものではない。
作りたい音楽が先にあり、それを表現するために歌が必要だったのである。

その番組で歌ったTWICEの「Alcohol-Free」について、Soompiは、曲調やテンポを変え、自作のラップを加えたと伝えている。
用意された旋律を歌うだけでなく、自分の言葉も組み込んだ例だ。

HAN出演「リムジンサービス」(2022年)の公式公開映像。
「Alcohol-Free」などを歌唱。

「VOLCANO」で、自分の言葉と旋律を歌う

2023年には、ソロ曲「VOLCANO」をSKZ-RECORDとして公開した。
作詞はHAN、作曲はHANとバンチャンという組み合わせだ。
グループの一員として曲の一部分を受け持つだけでなく、自分が書いた言葉と旋律を、一つの作品として届ける場も持っていた。

HAN「VOLCANO」(2023年)のSKZ-RECORD公式音源。

歌い手でもあり、作り手でもあることは、ここでつながっている。
歌の練習を、将来やりたい音楽のためだと話したHANが、自分の名前で歌を発表する。
どんな声が出るかという能力の話だけでなく、その声を使って何を作品にするかという選択が見えてくる。

歌とラップの切り替えに慣れ、声を選ぶ楽しさへ

2024年5月のW Koreaの取材では、ラップと歌では発声が少し異なると説明している。
一曲の中で両方を担うときは気を配ることが多く、緊張もするという。
歌がうまいと思ってもらえるよう、もっと良くしたいという思いも語っていた。

一方で、それを何年も続けたことで、以前より慣れたとも振り返っている。
今は曲ごとに声を変え、自分のスタイルを作って見せることが好きだという言葉が続く。
気を配って両立させるだけでなく、違う声の使い方を選ぶこと自体を楽しむようになっていた。

作るときに想像した声と、実際に届く声

同年のRolling Stone UKの取材では、作曲中にメンバーの声を思い浮かべると話している。
実際の歌が想像と違っていても、それぞれの表現が加わることで良い結果になるという。
自分の声を選ぶことと、仲間の異なる声を受け入れることが、同じ制作の中にある。

HAN(Stray Kids)(2024年掲載の写真)
HAN(Stray Kids)(2024年掲載の写真)。
画像出典:画像掲載元

「Hold my hand」で届いた、ロックの熱

2024年12月には、ソロ曲「Hold my hand」の映像をSKZ-PLAYERとして公開した。
音楽メディアThe Honey POPは、後年の2026年にHANの歌唱を振り返り、この曲の感情、ざらついた質感、エネルギーを評価している。

HAN「Hold my hand」(2024年)のSKZ-PLAYER公式映像。

これは、歌とラップを行き来する本人が、ロックの曲でどんな印象を残したかという批評でもある。
緊張の中で一人で歌った舞台、やりたい音楽のための練習、自作曲を自分の声で届ける場。
その先に、曲ごとの声の選択を楽しむという本人の言葉がある。
HANの歩みは、歌とラップの二つをこなすことから、それぞれをどう作品に生かすかへと広がってきた。

具体的な声の質感や曲の組み立ては、HAN(Stray Kids)の歌い方でも見ていきたい。

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