カバー、グループ曲、ソロ曲。
スングァンの歌に向き合う姿を、それぞれの場面からたどりたい。
高音を練習した初期の楽曲や、仲間と声を合わせるときの考えにも、その歩みを知る手がかりがある。
スングァン「Love poem」(2019年)の公式カバー映像。
「Pretty U」の高音を、数か月練習した
2016年の「Pretty U」は、スングァン自身にも思い入れのある曲だ。
2024年のRolling Stoneの取材で、これまでの曲から特別な一曲を尋ねられると、彼はこの曲を選んだ。
理由として挙げたのは、自分が担当する四段階の高音のフレーズだった。
数か月にわたり懸命に練習し、やり遂げた自分を誇らしく思うと振り返っている。
ここで分かるのは、華やかな一節の背後に、長く向き合った課題があったことだ。
何年も後に特別な曲として選ぶほど、その経験は本人の中に残っていた。
高音の高さだけを取り出すよりも、ひとつのパートを仕上げるために費やした時間を知ることで、この曲の位置づけが見えてくる。
SEVENTEEN「Pretty U」(2016年)の公式MV。
自分の歌と、チームの調和を考える
一人の見せ場を磨く一方で、複数の声を合わせることも大切にしていた。
Weverse Magazineが2022年に振り返った2017年の『GOING SEVENTEEN』では、スングァンは、ボーカルチームでは歌の上手さに加え、調和がさらに重要だと話している。
個々の力を伸ばすことと、チームとしてまとまることを、一緒に考えていたのだ。
同じ記事は、別の公式映像でドギョムが、スングァンのカバーをたどると成長の過程を感じると語ったことも紹介している。
自分の成長を測るものは、難しい一節を歌い切った手応えだけではない。
近くで歌う仲間が、作品の積み重ねを受け止めてくれることにも意味がある。
2019年のカバーで感じた、自然な歌の伝わり方
2019年の「Love poem」のカバーを、スングァンは2021年のWeverse Magazineで振り返っている。
友人の力になりたいと考えながら歌い、まっすぐな気持ちが伝わるという反応から、飾らず自然に歌うことで思いが届くと感じたという。
2021年、発音を納得いくまで録り直す
同じ取材では、「Ready to love」のあるパートの発音が思ったほどきれいに聞こえず、その部分だけで100回ほど録音したとも話している。
自然に歌う手応えとともに、言葉の響きまで詰めていく取り組みがあった。
SEVENTEEN「Ready to love」(2021年)の公式MV。

画像出典:画像掲載元
2026年、ソロで届ける静かな慰め
2026年のドギョムとのユニット作『Serenade』には、ソロ曲「Dream Serenade」が収録された。
Weverse Magazineの同作の評論では、この曲のスングァンの声は、静かに慰めを届けるものとして捉えられている。
同作についてのMarie Claireの取材で、スングァンは、聴く人やその日の気分によって受け取り方は違うと話している。
決まった感情を伝えることにこだわらず、聴き手自身の気持ちが入る余地を大切にしていた。

©PLEDIS Entertainment
画像出典:Marie Claire
SBSに掲載された所属事務所経由のQ&Aでも、「Dream Serenade」には、聴く人が温かな記憶を思い出して心を休めてほしいという思いを込めたと説明している。
スングァン「Dream Serenade」(2026年)の公式音源。
初期の高音への挑戦、仲間との調和、カバーでの発見、ソロで残す聴き手のための余地。
スングァンの歩みには、自分の歌を磨くことと、その歌を誰にどう届けるかを考えることの両方がある。
声質や複数の声を重ねる録音については、スングァン(SEVENTEEN)の歌い方でも見ていきたい。







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