目黒蓮の歌をたどると、録音での発音へのこだわりと、バラードでの声の表情が見えてくる。
その前には、すぐにはマイクを持てず、踊る仕事に打ち込んでいた時期もあった。
本人の回想と作品ごとの歌唱評から、自分の声で何を届けるかを考えてきた歩みを見ていきたい。
マイクを持つ前に、踊る仕事を重ねていた
2023年のSeventeenの取材で、目黒は高校時代の活動を振り返っている。
『滝沢歌舞伎』への出演や先輩のバックで踊る仕事が中心で、ジュニアになってすぐマイクを持てたわけではなかったという。
当時は踊ることが活動のほとんどを占めていた。
友人とカラオケへ行くことについても、高校時代の自分は人前で歌うタイプではなかったと話している。
ただ、取材時の自分のまま戻れるなら、最初に歌う役を任されても楽しめそうだと答えた。
日常で歌うときの気持ちにも、当時との違いを感じていたことが分かる。
この出発点を知ると、後にグループ曲の歌い出しやソロ曲を担う姿を、歌を届ける場が増えていく歩みとして見られる。
Snow Man「KISSIN’ MY LIPS」(2020年)の公式MV・YouTube版。
2020年、英語曲の発音と歌い方を相談する
2020年の「KISSIN’ MY LIPS」は、全編英語詞の楽曲だった。
同年のRayの取材で、目黒は、発音や歌い方にこだわり、スタッフや作詞家と話し合いながら録音したと話している。
聴く人の予想をいい意味で裏切る、新しい挑戦だったという。
曲に合う言葉の響きと歌い方を、周囲と相談して作っていく姿勢が、この時期の収録談に表れている。
2021年、高い声に切なさと力強さを重ねる
翌年の「Secret Touch」では、バラードでの声の表情が取り上げられている。
公式の「Rec Ver.」を評したReal Soundの高橋梓は、歌い出しの目黒について、息を多めにすることで切なさを表しているようだと記した。
同時に、そこには力強さも感じられるとしている。
Snow Man「Secret Touch」(2021年)の公式レコーディング映像。
2022年、喜びや切なさを声色に乗せる
『Snow Labo. S2』の「ボクとキミと」でも、バラードでの表現が印象を残した。
2022年のReal Soundの楽曲評で、高橋は、目黒が喜びや切なさを含む声色で、言葉をかみしめるように歌っていると述べている。
切ない高音に注目が集まった「Secret Touch」から、喜びも含めた感情を声色に乗せる歌へ。
どちらもバラードでありながら、評者が捉えた表情には違いがある。
Snow Man「ボクとキミと」(2022年)の公式MV。

画像出典:画像掲載元
2025年、ソロでまっすぐ語りかける
2025年には、『THE BEST 2020 – 2025』でソロ曲「朝の時間」を発表した。
同曲は、グループの中でつないできた歌声を、一人で届ける作品でもある。
FINEBOYSの取材では、この曲の歌詞に自分の言葉も入っていると明かした。
仕事や学校へ向かうのがつらい朝に、少し背中を押せる歌にしたかったという。
英語曲では言葉の響きを相談し、ソロでは歌が届く朝の場面を思い描く。
歌詞への関わり方にも、作品ごとの違いが見えてくる。
目黒蓮「朝の時間」(2025年)の公式MV。
Real Soundの同曲評でも、高橋梓は、目黒の声がまっすぐ届く旋律やテンポを挙げている。
歌声の表情に加え、その声を運ぶ曲の流れも、聴き手との距離を作る要素として捉えられる。

©ORICON NewS inc.
画像出典:ORICON NEWS
同年4月19日の国立競技場公演を伝えたBillboard JAPANは、目黒が「朝の時間」を、まっすぐな気持ちを語りかけるように歌ったと報告している。
発音を相談して作った英語曲、バラードで見せた声色、ソロでの語りかける歌唱と、作品や場面ごとに表情を見せてきた。
息を含む高音や柔らかな声質については、目黒蓮(Snow Man)の歌い方でも見ていきたい。

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