NEMOPHILA・mayuの歌声はどう変わった?結成・産休復帰・4人体制の先へ

NEMOPHILA・mayuの結成から産休復帰と4人体制までの歌声の変化をたどる記事のアイキャッチ mayu(NEMOPHILA)

NEMOPHILA・mayuさんの歌声は、シャウトが強くなったという一直線の変化ではありません。
2019年には「叫べるボーカル」がバンドを生み、2021年にはクリーンとの切り替えを課題にし、産休復帰後は歌手としての安定だけでなく、作詞、作曲、ギターへ役割を広げました。

変化の中心にあるのは、声の種類が増えたこと以上に、声からバンドを作る立場へ進んだことです。
2026年には4人体制の終わりも発表され、mayuさんは再び大きな転機の前に立っています。

この記事では、結成から現在までの歌唱の変遷を、各時期の公式動画と本人・メンバーの言葉をもとにたどります。

2019年、mayuのシャウトを使うためにNEMOPHILAが始まった

NEMOPHILAの始まりは、完成したバンドへmayuさんが加入した形ではありません。
本人がセッションをきっかけに、シャウトを生かせるラウドなバンドを作りたいと考え、一緒に演奏したいメンバーへ声をかけました。

当時、女性ボーカルを中心に置き、荒い声を正面から使うバンドはまだ珍しいとメンバーも感じていました。
mayuさんの声は新しい楽器として加わったのではなく、バンドを結成する理由そのものでした。

2020年の1stシングル「OIRAN」には、和風の要素、重い演奏、荒々しい声、耳に残る旋律という初期の設計が集まっています。
この時点では、歌の幅を見せるより、まず「この声を中心にしたバンドがいる」と刻みつける役割が大きかったと言えるでしょう。

2021年、得意なシャウトの隣でクリーンが課題になった

初期の注目を集めたのはシャウトでしたが、本人の課題認識は少し違いました。
荒い声には以前から経験があり、むしろクリーンボイスと二つを切り替えることが難しいと話しています。

1stアルバム『REVIVE』へ向かう時期には、NEMOPHILAが単なる「女性が叫ぶバンド」から、旋律でも一曲を運べるバンドへ広がっていました。
クリーンはシャウトの合間に休む声ではありません。
サビの音程、言葉の輪郭、長いフレーズを引き受け、曲の記憶を残す中心になっていきます。

同時に、楽器側もmayuさんの声へ合わせて変化しました。
シャウトとギターが同じ高さで重ならないよう低い7弦ギターが使われ、荒い声と旋律の両方が見える音像が作られます。

「DISSENSION」は、この時期の二面性を読者が確認しやすい公式映像です。
ここで重要なのは映像から喉の内部を推測することではなく、本人が切り替えを課題にしていた時期の作品として見ることです。

シャウトだけでなくクリーンとの往復を磨いていた初期のmayu

2022年、産休からの復帰で「止まらない声」の意味が変わった

2022年、mayuさんは出産を経てライブへ復帰しました。
この出来事を歌声の良し悪しへ安易に結びつけることはできませんが、本人とバンドにとって活動の形を考え直す大きな節目でした。

メンバーはmayuさんをNEMOPHILAに欠かせない存在、周囲を明るくする太陽のような存在と語っています。
復帰は単に以前の声へ戻る試験ではなく、母親としての生活と激しいステージを同じ人生に置く試みでした。

本人は後に、子育てを通じて人の話を聞く姿勢やチームとの向き合い方が変わったと話しています。
歌の技術だけを直接語った言葉ではありませんが、曲の「表情」を選び、メンバーとシャウトの位置を相談する制作には、その対話の変化もつながっています。

同年の2ndアルバム表題曲「Seize the Fate」は、復帰後の前進を示す作品になりました。
高い声や荒い声を一度出すことより、長いライブで何度も切り替え、バンドの中心へ戻り続けることがmayuさんの新しい強さになります。

2024年、5人から4人になり歌手がギターも持った

2024年3月にSAKIさんが脱退し、NEMOPHILAは4人体制へ移りました。
大きな編成変更の後、残ったメンバーはそれまでの音を縮小するのではなく、4人で何を作りたいかを探し直します。

mayuさんの目に見える変化は、バッキングギターを持つ場面が増えたことでした。
声だけで空白を埋めるのではなく、自分がギターへ回ればバンド感が増す曲で演奏を担います。

同時期の「Beautiful days」では、激しいシャウトと対照的な、包み込むようなクリーンを曲の中心へ置きました。
本人が考えたのは、NEMOPHILAのバラードをもう一曲増やすことではなく、その人の生き方まで感じられる歌を作ることでした。

初期には荒い声がバンド結成の理由でした。
5年後には、静かな歌とギターによって4人の音を支える役割まで加わります。
声量を増やす進化ではなく、自分が前へ出ない瞬間も含めて曲を設計できるようになった変化です。

2025年、クリーンは「高音を当てる声」から細部を描く声へ

4人体制初のフルアルバム『Apple of my eye』では、「G.O.D.」「PROGRESS」「Beautiful days」などを作りながら、新しいNEMOPHILAの幅を探りました。
mayuさんは、NEMOPHILAのサビは高くなりやすい一方、自分の声には中音域が合うとも話しています。

この自己認識が作品の色を広げます。
高音をバンドの看板として押し続けるのではなく、中音域の言葉、やわらかなクリーン、シャウトの鋭さを曲ごとに選びました。

一部のリスナーからは、この時期のクリーンが以前より豊かになったという評価も見られます。
ただし、これは一つの聴き手の評価であり、医学的な発声変化を示すものではありません。
確かに言えるのは、本人が作詞、作曲、ギターへ関わり、声を置く前の曲作りから参加する範囲が広がったことです。

「Just Do It!」は、4人が作詞作曲したアルバムの時期を示す公式映像です。
読者は、初期の「OIRAN」と同じ条件の比較ではないことを踏まえながら、バンド全体の役割がどう変わったかを確認できます。

4人体制で作詞作曲とギターまで役割を広げたmayu
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2026年、全員制作の『五臓』から再び体制変更の前へ

2026年のEP『五臓 -GOZO-』は、4人が30曲を超える候補を持ち寄り、5曲を選んだ作品です。
編曲と制作もメンバー全員で担い、mayuさんは歌う内容だけでなく、どの曲をNEMOPHILAの声にするか決める側へ入りました。

本人は、もっと自分に正直に活動し、未来への希望を込めて尖っていきたいと語っています。
初期の「シャウトを使えるバンドを作りたい」という衝動が、全員で作品を選び取る形へ一周して戻ってきたようにも見えます。

しかし同年8月、むらたたむさんと葉月さんの脱退が発表されました。
むらたたむさんは7月末で脱退し、サポートとして10月12日まで参加、葉月さんも同日で脱退する予定です。

8月末に公開された「アナタダレ」のMVは、4人体制最後の大きな作品と案内されました。
導入直後に置いた動画は、2025年のアルバム曲を2026年の転機に改めて提示したものです。
未来の編成や歌声を今の時点で断定はできませんが、NEMOPHILAが活動を続け、海外にも力を入れる方針は公式に示されています。

発声の現在と変遷を分けると、mayuの進化が見える

mayuさんの現在の声を詳しく知りたい場合は、シャウトとクリーンの発声分析で、切り替えと曲の表情を中心に扱っています。

変遷として見ると、初期からシャウトの強さだけが伸び続けたわけではありません。
2019年には声がバンドを生み、2021年にはクリーンとの往復を磨き、2022年には生活の変化を越えてステージへ戻り、2024年以降はギターと作曲まで引き受けました。

この歩みは、重い演奏の中で声の役割を変えてきたBAND-MAID・SAIKIの歌唱変遷とも比べられます。
複数のバンドを渡りながら曲ごとの声を広げたFukiの歌声の変遷とは、同じ女性メタルでも別の進化の仕方です。

変わらないのは、最初に自分からバンドを動かす姿勢

歌声の役割は大きく変わりました。
シャウト中心の結成理由から、クリーンの旋律、産休復帰、ギター、全員制作へと仕事が増えています。

それでも変わらないのは、誰かが用意した場所へ収まるより、自分が必要だと思う音楽のために人を集め、声の場所を作る姿勢です。
2019年にはセッションからメンバーへ声をかけ、2026年には再編を前にしてもNEMOPHILAを続ける方針を示しました。

mayuさんの進化は、昔より高い声が出るようになったという物語ではありません。
一つの声を見せる歌手から、声、楽器、曲、バンドの進路まで引き受ける歌手へ変わった物語です。

まとめ

NEMOPHILA・mayuさんの歌声は、2019年の結成時にはシャウトがバンドの出発点でした。
2021年にはクリーンとの切り替えを課題にし、荒い声の隣で音程と言葉を担う声を育てています。

2022年の産休復帰後は、ステージへ戻り続ける安定を加えました。
2024年の4人体制ではバッキングギターを持ち、2025年から2026年には作詞作曲と全員制作へ関わり、歌う前の段階からNEMOPHILAの音を決めています。

2026年秋以降の形はまだ決まった物語ではありません。
ただ、変化のたびに声の役割を狭めるのではなく、別の仕事まで引き受けてきた歩みを見ると、次のNEMOPHILAでもmayuさんが歌を中心に新しい場所を作る可能性が見えてきます。

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