RUI(STARGLOW)の歌い方|ハスキーな声に込める危うさと、しゃがれを使う場所

RUI(2026年掲載の写真) RUI(STARGLOW)
RUI(2026年掲載の写真)

RUIは、自分の声をハスキーボイスと表現し、その声に曲ごとの表情を持たせています。
「Star Wish」で意識した危うさと、「USOTSUKI」で増やしたしゃがれを手がかりに、本人が語った声の使い方を見ていきます。

STARGLOW「USOTSUKI」(2026年)のMV。

声の出し方を学んでも、持ち味は似せすぎない

RUIは、自分の声とメンバーの声の違いをどう受け止めているのでしょうか。
2025年のReal Soundの取材では、新しい発声を身につけたくて、ほかのメンバーをまねてみることもあると話しています。
ただ、アイデアを参考にはできても、声を似せるのは難しいというのが本人の実感でした。

この話には、ほかの人の歌から学ぶことと、その人と同じ声になることの違いが表れています。
RUIは、それぞれの個性を際立たせるのがSTARGLOWというグループなのだと考えていました。
自分の声に何ができるかを探しながら、ほかの声との違いも歌に生かそうとしているのです。

同じ取材でADAMも、五人の声は違い、聴けば誰が歌っているかわかることを魅力として挙げています。
「Moonchaser」などのグループ曲を聴く際には、一つの声を追うだけでなく、歌い手が替わるところにも注目できます。
RUIの声がほかのメンバーの前後に入ったとき、どのように曲の表情が変わるかという聴き方です。

「Star Wish」は、声に少しの危うさを持たせる

「Star Wish」の録音では、何か一つだけに溺れていくようなイメージを思い描いていたと話しています。
RUIが歌の中で意識したのは、自分のハスキーボイスに、少し危うさを持たせることでした。

その声が、メンバーそれぞれの声と組み合わさって、うまくはまったと振り返っています。
RUI自身の声の持ち味と、歌う人物のイメージが、つながった表現です。

STARGLOW「Star Wish」(2026年)のMV。

サビでも、三人の歌い方を一つにそろえない

「Star Wish」の制作には、その声の違いを生かす方針がありました。
2026年2月掲載のReal Soundの取材でGOICHIは、SKY-HIのデモを聴いたあと、歌い方を決めすぎずに録音へ臨む流れを説明しています。
現場でディレクションを受け、それぞれの声を見つけていくのです。

サビを担当するRUI、KANON、ADAMについても、ADAMの歌い方に似せようとせず、RUIとKANONは自分の歌い方を出してよいと伝えられたそうです。
同じサビを歌う場合でも、声の違いそのものが聴きどころになります。
RUIのハスキーさも、五人の歌の中に置かれてこそ、役割が見えてきます。

一方、RUI本人は、この曲が好きだからこそ高い理想を求め、難しさも感じると話しました。
理想を越えられない悔しさがありながら、歌うことは楽しく、さらに練習したいという思いもあります。
録音した形を完成と決めつけず、もっとよく歌える姿を思い描いていることが伝わります。

RUI(2026年掲載の写真)
RUI(2026年掲載の写真)。
画像出典:画像掲載元

「USOTSUKI」は、冒頭や2番のBメロに注目する

「USOTSUKI」では、あえてハスキーにしゃがれさせる声の使い方を増やしたと説明しています。
本人が具体的に挙げたのは、冒頭や2番のBメロでした。

声の特徴を説明する言葉としてのハスキーと、ある箇所で意識的にしゃがれさせること。
二つの話を合わせると、持ち味の声を、歌のどこで強く印象づけるかを考えていたことが分かります。

装苑の取材では、歌詞に共感するほど、パフォーマンスの熱量も上がると話しています。
声の質感と、言葉に感じた気持ちがつながっているのです。

一方、同じ曲を振り返った別の取材では、歌い方や表情で、大きく新しいことをした感覚はないとも話しています。
音域が自分に合っていて、歌いやすかったという説明でした。

この曲を聴くときは、本人が挙げた冒頭や2番のBメロで、どんな声の質感を使おうとしたのかに耳を向けてみてください。

朝の出演では、本番までに声を使っておく

録音での声の選び方とは別に、歌う時間に合わせた準備の話もあります。
ELLEの2026年のインタビューで、RUIは、朝は声が出にくく、当初は生放送の出演をうまくこなせなかったと明かしました。

そこで朝の出演前には早く起き、ゲームのボイスチャットで会話しながら声を慣らす工夫をしたそうです。
本人にとっては、それで本番を乗り切れるようになったという経験でした。
いつでも同じ状態で歌えるという話ではなく、出演の時間と自分の声の状態を踏まえた準備があるのです。

歌うパートが増えた曲を、ライブで育てる

「USOTSUKI」を扱ったsweet webのインタビューでは、オーディションの審査曲を改めて歌うことについても答えています。
RUIがまず挙げたのは、当時より担当パートが増えたことでした。
さらに、ライブを重ねるたびに、パフォーマンスがよくなっていると感じるそうです。

歌う場所が増えれば、その曲の中で自分が声を受け渡す場面も増えます。
グループ全体の歌の流れをつかみながら、自分のパートをどう印象づけるかも考えられます。
本人の話からわかるのは、音源を作るときだけでなく、繰り返し披露する中でも歌を育てようとしていることです。

この取材では、「USOTSUKI」が歌う側にも響く曲であると話しています。
聴く人には恋愛だけでなく、新生活の出会いや別れなどにも重ねてほしいと伝えました。
同じ言葉でも、歌う人と聴く人がそれぞれの経験を持ち込める曲として捉えているのです。

「Drivin’ My Life」では、言葉の響きも五人で選ぶ

2026年7月のRolling Stone Japanのインタビューでは、「Drivin’ My Life」を五人で作る様子が語られています。
RUIによると、デモの段階でメロディーはあり、作詞ではそれぞれが参考にしたい音楽を挙げていました。
そこで思い描く方向が共通していたことも、制作を進める助けになったようです。

その場で話し合って言葉を考えると、メンバーの直感や感覚が出てくるとRUIは話しています。
どんな言葉の響きを心地よく感じるかがわかることも、面白かったそうです。
歌詞の意味への共感に加え、メロディーに乗る言葉の音そのものにも関心を向けています。

RUIはこの曲を、みんなで大きな声で歌って一体になれる曲とも説明しました。
声の質感を細かく選ぶ録音と、多くの人が一緒に歌える場所を作ること。
その両方を考えると、ハスキーという一つの言葉では収まらない、RUIの歌への向き合い方が見えてきます。

デビュー前の基礎練習から、二曲での声の選択までの歩みは、RUI(STARGLOW)の歌唱変遷でたどっています。

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