JURIAさんの歩みは、歌が得意な少女が、そのまま主役へ選ばれ続けた物語ではありません。
12歳でXGALXの計画へ参加した後、韓国合宿ではダンス評価の低い側へ置かれ、通常の練習から外れた時期がありました。
それでも練習を続け、2022年にはXGのボーカルとしてデビューします。
同じ年にソロカバーを任され、2025年末には三人だけの歌唱曲『4 SEASONS』でグループの感情を担う存在になりました。
歌声の最大の変化は、高音の高さだけではありません。
幼い頃から持っていた強く明るい声が、長い育成を通じて、英語や韓国語でも物語を伝え、他のメンバーの声と関係を作れる歌へ変わったことです。
- 2017年以前 母の夢から始まり、12歳で世界を目指した
- 2017〜2018年 歌唱力があっても、ダンス評価で最下位になった
- 2019〜2021年 明るい声を、英語で感情を渡せる声へ変えた
- 2022年初頭 『Peaches』で、デビュー前から声を名刺にした
- 2022年 XGデビューと『Dear Name』で、一人の物語を任された
- 2023年 世界で注目されるXGの中で、声の役割を広げた
- 2024年 『Losing You』と世界ツアーで、三人の声を一曲にした
- 2025〜2026年 『4 SEASONS』で、強い高音を使わない存在感を示した
- 変わらないのは、言葉を感情へ変えてから歌う姿勢
- まとめ
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2017年以前 母の夢から始まり、12歳で世界を目指した
JURIAさんは、音楽が好きでアーティストを夢見ていた母親の影響を受け、幼い頃から歌に親しみました。
第三者の経歴記録では、XGALXへ入る前に子ども向けグループで活動し、人前で歌う経験があったとされています。
ただし、ステージ経験がそのままXGの席を保証したわけではありません。
国内の子ども向け活動と、英語のR&Bやヒップホップを軸に世界へ出るXGでは、必要な歌、ダンス、言語、表現が大きく異なります。
12歳の時に参加した選考で掲げていたのは、世界に通用する歌手になるという目標でした。
母から受け取った夢を、自分の進路として選び直したのが出発点です。
2017〜2018年 歌唱力があっても、ダンス評価で最下位になった
XGALXの育成計画では、歌だけでなくダンス、ラップ、言語、集団での表現まで評価されました。
JURIAさんは後に、学校とレッスンの両立が難しく、練習へ十分な努力を向けられなかった時期を振り返っています。
転機になったのは、ダンス評価で最下位になった経験でした。
これ以上は下がれないと考え、弱点から逃げず、トップアーティストになるためにやり切ると決めます。

2018年の韓国合宿では、JURIAさん、CHISAさん、MAYAさんが低い評価のグループに入り、通常の練習から外されました。
三人はロビーで練習を続け、残る意思を行動で示します。
後にプロデューサーから世界的なディーバになれると評価される歌手が、最初は歌以外の弱点で脱落しかけていたことが、この変遷の核心です。
歌声そのものを磨くだけでなく、踊りながら声を届け、七人の中で役割を果たす身体へ作り直す必要がありました。
2019〜2021年 明るい声を、英語で感情を渡せる声へ変えた
デビューまでの育成は約5年に及びました。
日本語を母語とするメンバーが韓国を拠点にし、英語を中心に歌うため、発音だけでなく言葉の感じ方も学ぶ時間が必要でした。
JURIAさんは、歌詞の一部分だけでなく、言葉のすべての意味と曲全体の意味を考えて歌うと説明しています。
知らない言語を正しい音へ直すだけでなく、誰へ何を伝える曲なのかをつかむ方法です。
この時期の公式歌唱は、デビュー後ほど多く残っていません。
音源を聴いて声区や音域の変化を推測するより、本人の発言と公開された練習記録から、表現の土台がどう作られたかを見る方が確かです。
長い準備によって、幼い頃の明るく前へ出る声は消えませんでした。
その声を、別の言語、激しいダンス、複数人の受け渡しの中でも使えるように広げた期間です。
2022年初頭 『Peaches』で、デビュー前から声を名刺にした
XGが正式にデビューする前の2022年2月、CHISAさんとJURIAさんによる『Peaches』が公開されました。
ラップやダンスの動画と並ぶXG VOXの第1弾であり、グループのボーカル力を先に見せる役割を持っていました。
ここで重要なのは、JURIAさんが七人の一員として紹介される前に、声だけを聴く企画へ選ばれたことです。
ダンス評価で苦しんだ練習生が、デビュー時にはグループの歌唱面を説明する名刺になっています。
『Peaches』では、CHISAさんと同じ声へ寄せるのではなく、異なる音色を保ったままR&Bの流れをつなぎました。
この「一人で目立てること」と「別の声と関係を作れること」の両立が、後のボーカルユニットへ続きます。
2022年 XGデビューと『Dear Name』で、一人の物語を任された
XGは2022年3月に『Tippy Toes』でデビューし、6月に『MASCARA』を発表しました。
七人のダンス、ラップ、歌が一つになる作品では、JURIAさんもグループ全体の設計に合わせて声を使います。
同年10月には、一人で歌うXG VOX『Dear Name』が公開されました。
デビューから約7か月で、ダンスのない一曲を感情の変化だけで成立させる役割を任されたことになります。
『Peaches』が二人の会話なら、『Dear Name』は一人の中で声の強さを変える作品です。
柔らかな声から芯のある高音へ進み、また静かな余韻へ戻る構成が、後のJURIAさんを説明する基準になりました。
現在の歌い方については、JURIAさんの強い高音でも感情が近く聞こえる理由で詳しく整理しています。
変遷として見ると、2022年は「グループの歌えるメンバー」から「声だけで人物を記憶されるメンバー」へ変わった年です。
2023年 世界で注目されるXGの中で、声の役割を広げた
2023年の『SHOOTING STAR』『LEFT RIGHT』によって、XGは世界的な注目を大きく広げました。
英語で歌う日本人グループという珍しさだけでなく、七人それぞれの声とパフォーマンスが評価されます。
同年の『XGLEE CLUB』では、HINATAさん、JURIAさん、CHISAさんが異なる曲をつなぎ、ボーカルユニットとしての色を見せました。
JURIAさんは一曲を最初から最後まで同じ強さで歌わず、曲の背景へ合わせて声の大きさを変える役割を担います。
グループが世界へ広がるほど、分かりやすい大声や高音だけへ寄せる誘惑も強くなります。
しかしJURIAさんは、細かなランや柔らかい声を残し、R&Bの流れをXGの激しい楽曲群の中へ持ち込みました。
CHISAさんが英語R&Bの表現を制作へ広げた変遷と並べると、二人が同じボーカル担当でも別の道を進んだことが分かります。
CHISAさんが声色の振幅を広げる一方、JURIAさんは旋律と感情をなめらかにつなぐ役割を深めました。
2024年 『Losing You』と世界ツアーで、三人の声を一曲にした
2024年には、CHISAさん、HINATAさん、JURIAさんによる『Losing You』が公開されました。
三人の音色を隠さず、同じR&B曲の中で受け渡す企画です。
ソロの『Dear Name』では自分の感情だけを一曲の中で動かせました。
『Losing You』では、前の歌手が残した空気を受け取り、自分の声で続きを作り、次の歌手へ渡す必要があります。
同年、XGは初のワールドツアー「The first HOWL」を開始しました。
踊りながら七人の一部として歌う場面と、ボーカルユニットで細かな表情を見せる場面を、一つの公演で往復する段階へ進みます。
練習生時代に苦手だったダンスは、もはや歌唱と競合する課題ではありません。
声の強さを失わずに大きな舞台全体を成立させる、JURIAさんの歌手としての条件になりました。
2025〜2026年 『4 SEASONS』で、強い高音を使わない存在感を示した
最初のワールドツアーは35都市47公演へ広がり、2025年5月の東京ドームで完結しました。
同年にはCoachellaにも出演し、練習生時代に掲げた世界的な活動が現実になります。
年末に公開された『4 SEASONS』は、CHISAさん、HINATAさん、JURIAさんによるアコースティック曲です。
重いビートや大規模なダンスから離れ、三人の声の重なりと感情の受け渡しが中心になりました。

レビューでは、JURIAさんの滑らかなランが技巧の誇示にならず、曲の感情へ溶け込む点が評価されています。
かつて「世界的なディーバ」を目指した少女が、最大音量を出さない曲でも存在感を作れるようになった場面です。
2026年1月には初のフルアルバム『THE CORE – 核』が発表され、XGは一つのジャンルへ自分たちを閉じ込めない姿勢を示しました。
JURIAさんの声も「高音担当」という一席ではなく、曲ごとに温度と大きさを変える役割へ広がっています。
変わらないのは、言葉を感情へ変えてから歌う姿勢
子どもの頃の活動、12歳の選考、ダンス評価での挫折、約5年の育成、デビュー、ソロ歌唱、世界ツアーと、JURIAさんを取り巻く条件は大きく変わりました。
それでも、歌を誰かへ届けたいという出発点は一貫しています。
現在は、歌詞のすべての意味を考え、曲全体を理解してから声へ変えると話しています。
幼い頃の強い声を捨てたのではなく、その声をいつ使い、いつ抑え、誰の声とつなぐかを選べるようになりました。
変化を最高音や声量だけで測ると、この成長は見えません。
歌える音の数より、同じ声で作れる物語の数が増えたことが、JURIAさんの本当の歌唱変遷です。
まとめ
JURIAさんは、母の音楽への夢を受け取り、12歳で世界を目指す育成計画へ入りました。
歌唱力があってもダンス評価で最下位となり、通常の練習から外されましたが、ロビーで練習を続けてXGの一員になります。
2022年の『Peaches』ではデビュー前からボーカルの名刺を示し、『Dear Name』では一人で曲の感情を動かしました。
2023年には世界へ届くXGの声となり、2024年の『Losing You』では三人の歌声をつなぐ役割へ進みます。
2025年末の『4 SEASONS』では、強い高音を使わない場面にも存在感が広がりました。
明るく強い少女の声が、別の言語、別の歌手、別の規模の舞台と関係を作れる声へ育ったことが、JURIAさんの最大の変化です。






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