2025年、立花琴未は、宮野静と参加した「Hey Yo Tokyo !」で、普段のCANDY TUNEとは違う歌い方に挑んだ。
二人の共同コメントにあるのは、にぎやかな曲の中で、大人びた雰囲気を担うという選択だ。
歌うことへの不安をどう越え、声の表情を選ぶ仕事へ進んだのか。
本人の言葉から、CANDY TUNEでの最初の数年をたどりたい。
「hanamaru」の公式推しカメラ映像(2023年6月11日、渋谷VIDENT公演)。
2023年、歌への不安を抱えながら始まったCANDY TUNE
CANDY TUNEは、2023年3月にデビューした7人組のアイドルグループだ。
立花は翌年のB.L.T.webの取材で、歌の経験があまりなく、不安を抱えたままデビューしたと振り返っている。
デビュー時期のSCRAMBLEの取材では、観客がサイリウムを振ったり、笑ってくれたりした顔が記憶に残っていると話していた。
優しく見届けてもらえたことを喜び、グループの目標として、1年後に豊洲PITの舞台に立つことを挙げている。
歌への不安がある中でも、ステージでは観客から力をもらっていた。
その一年を経た本人の言葉には、目指した会場だけでなく、自分の声への手応えも表れるようになる。

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2024年、声が通り、歌詞が届くようになった実感
変化が具体的に語られたのは、2024年4月、初の全国ツアーを回っていた時期だ。
ボイストレーニングを続ける中で、地声で高音を出せるようになり、通りにくかった声も届くようになったと話している。
歌詞が聞こえるようになった実感や、ファンから歌を褒められる機会も増え、歌への苦手意識が薄れていた。
この変化には、高い音を出せるようになったことと、言葉を届けやすくなったことの両方がある。
本人にとっての手応えは、出せる音だけで完結していない。
その声で歌ったときに、どう伝わるかまで変わったのである。

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このツアーの千秋楽は、4月27日の豊洲PIT公演だった。
デビュー時に目標として口にしていた会場に、立花たちは実際に立つことになった。
「倍倍FIGHT!」の公式ライブ映像(2024年4月27日、1周年ツアー豊洲PIT公演/2025年公開)。
2025年「Hey Yo Tokyo !」、普段と違う大人びた歌い方へ
2025年10月には、ウエスPの「Hey Yo Tokyo !」に、CANDY TUNEの宮野静とともにボーカルで参加した。
GAKU-MCらも加わる、グループの外でのコラボレーションだ。
FANYマガジンに寄せた二人の共同コメントには、声の新しい使い方が語られている。
普段のCANDY TUNEでは歌わないような歌い方で、盛り上がる曲の中でも、自分たちのパートは大人びた感じで歌ったという。
録音は順番に行い、お互いの歌を褒め合った。
二人の歌声がきれいに合っていると感じ、違うアーティストと一緒に作る初めての経験を、緊張しながらも楽しんでいた。
ここで語られている課題は、高い音を出すことから、曲の中でどんな表情を担うかへ広がっている。
にぎやかな曲だから、すべてを同じ勢いで歌うのではない。
自分たちの声に、大人びた雰囲気を持たせる選択があった。
声を届けるための課題と、曲の中で表情を選ぶ課題。
立花の歌声の変化は、歌うための手応えを得ることと、その声でできる表現を探すことの両方から捉えられるだろう。
地声と高音の話や、ライブの場面ごとに見せる声の表情は、立花琴未の歌い方で取り上げている。

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