桜庭遥花(CUTIE STREET)の歌の歩みには、自分の声をどう受け止めるかという変化があります。
アイドルになる前は気になっていた声が、活動を通して褒められ、曲を彩る持ち味になっていきました。
2023年のオーディションからCUTIE STREET、松本かれんとのPiKiへと進む中で、その声を使う場所も増えています。
CUTIE STREET「かわいいだけじゃだめですか?」公式ミュージックビデオ(2024年)。
2023年|オーディションで、歌を人に届ける経験を積む
桜庭は2023年、『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』に参加しました。
本格的なアイドル活動へ踏み出す前の挑戦でした。
ボーカルのポジションバトルでは、milet×Aimer×幾田りらの「おもかげ」に取り組んでいます。
「おもかげ」2023年のボーカル・ポジションバトルでの桜庭遥花の推しカメラ(番組公式映像)。
2025年に振り返った本人は、このオーディションを、技術面も気持ちの面も大きく育てられた場所として挙げています。
周りの参加者から刺激を受けながら、自分の魅力を伝える必要がある環境で学んでいました。
個人を追うカメラの映像に届いた反応も、自分を見てくれる人がいると実感した出来事でした。
この時期は、完成した歌手として声を披露するというより、学びながら人前で歌い、自分がどう受け止められるかを知っていく出発点だったといえます。
2024年|CUTIE STREETで、声が曲の中の持ち味になる

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2024年8月、CUTIE STREETとしてデビューします。
「かわいいだけじゃだめですか?」が広まる中、10月には『DayDay.』で初めてのテレビ生歌唱も経験しました。
オーディションの課題曲に挑んでいた時期から、8人のグループとして自分たちの曲を届ける活動へと移っています。
ただ、本人にとって自分の声は、初めから自信のあるものではありませんでした。
2025年1月の取材では、以前、普段の話し声について自然な声なのかと尋ねられ、それ以来、自分の声を好きになれずにいたと明かしています。
活動を始めてから、その声を好きだと伝えてくれるファンが増えました。
その言葉を支えに、気になっていた部分を、自分の個性として受け止められるようになってきたのです。
歌う前から声に自信があったのではなく、歌い、応援される経験の中で、声への見方が少しずつ変わっていきました。
2025年|長いステージを経験し、声の役割を見つけていく
デビューから1年ほどの間に、ステージで歌い続けるための土台も育っています。
2025年7月の取材で桜庭は、初めの頃は2曲で疲れ切っていたのに、今は10曲以上でも元気でいられるようになったと話しました。
歌う曲数が増えた舞台を、活動を重ねながらこなせるようになっていました。
同じ取材では、かわいい曲で歌のパートを任されることが多く、自分の声が世界観を表す助けになっていればうれしいとも語っています。
強くかっこいいアイドルへの憧れを持つ一方で、実際の曲の中では、自分の声に求められる役割を見つけていたのです。
9月公開の取材では、地道に取り組んできた歌について、周囲から上達を認めてもらえた喜びも口にしています。
声そのものを褒めてもらうことに加え、歌う力を磨いた手応えも生まれていました。
持っている声を受け入れることと、その声で歌えることを増やすことが、並んで進んでいた時期です。
2025〜2026年|PiKiで、二人の声の違いが表現になる

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2025年には、FRUITS ZIPPERの松本かれんとPiKiを結成します。
7月4日に配信されたデビュー曲「Kawaii Kaiwai」は、中田ヤスタカが手がけた楽曲です。
8人で歌うCUTIE STREETに加え、二人で一曲を担う場ができました。
PiKi「Kawaii Kaiwai」公式ミュージックビデオ(2025年)。
この曲の録音について松本は、歌割りが決まる前に、二人ともすべてのパートを歌ったと話しています。
同じ部分でも桜庭とは歌い方が違い、新しい表現を知る思いだったそうです。
二人ともかわいい声と言われる中で、似た声としてひとまとめにされるだけでなく、歌ったときの違いが相方に強く印象を残していました。
2026年6月19日には、PiKiとして「Twilight Twilight」を発表しました。
中田が引き続き制作を担い、二人の歌声を生かす活動が続いています。
PiKi「Twilight Twilight」公式ミュージックビデオ(2026年)。
桜庭の歌声の変遷で大きいのは、声を別のものへ変えたという話よりも、その声に対する自信と、表現する機会が育ってきたことです。
人からどう思われるか気になっていた声が、グループの曲に必要とされ、二人組では歌い方の違いまで魅力として受け止められるようになりました。
まだ短い活動歴の中にも、歌い手として自分の声を生かしていく過程が見えています。
力みを抑える本人の感覚や、PiKiでの具体的な歌の話は、桜庭遥花の歌い方で取り上げています。

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