「青い珊瑚礁」で注目されたハニの声には、原曲を大切にする姿勢と、彼女自身の音色が共存しています。
グループの歌を身につけてから、一人でどんな歌を届けるようになったのか。
デビュー前の練習、異なる声を求められた作品、2024年以降のカバーを通して見ていきます。
母と歌った浴室から、デビュー前の課題曲へ
幼い頃、ハニに歌を教えてくれたのは母でした。
よく響く浴室に姉妹を連れて行き、曲を流して、その歌手のように歌ってみる。
最初に教わった曲として覚えているのは、ホイットニー・ヒューストンの「All At Once」です。
NewJeansのデビュー準備でも、既存の曲が学びの入口になりました。
ハニに与えられたのは、S.E.S.の「Just A Feeling」。
本人は、韓国語をポップな感覚で歌うための練習が、録音に役立ったと振り返っています。

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2022年――互いの声を知り、自分の歌へ近づける
2022年のデビュー作では、メンバーが互いの録音を見守っていました。
ミンジは、その時間に仲間の声の特徴だけでなく、自分自身についても学べたと話しています。
初期の録音は、完成形へ近づく練習であると同時に、一人ずつ異なる声を知る場でもあったのです。
ハニは、歌について相談される側でもありました。
同年末、ミンジは彼女のきれいな声と歌唱のセンスを褒め、質問すると丁寧に説明してくれると紹介しています。
一方のハニも、先輩たちの舞台を見て、次は自分たちも試してみようと学べることを喜んでいました。
人へ教えられる部分を持ちながら、自分も別の表現を吸収していたのです。
2023年――グループを離れた声と、力を求められる声
2023年1月の『リムジンサービス』は、ハニの声を個人として知る機会になりました。
「Just A Feeling」「WA-R-R」「Lucky」に加え、トークの途中にはギターを弾きながらIUの「Through the Night」も歌っています。
執筆者のキム・ヒジンが印象的だとしたのは、ダンスを伴わない場でも歌声が十分に人を引きつけることでした。
グループ曲で耳にした声を、一人の歌として長く聴く。
そこで、澄んだ音色の存在感が改めて見えてきました。
同年の『Get Up』制作期には、仲間同士で交わす助言も具体的になっていました。
ヘインは、以前より細かな意見を伝え合い、それを理解して表現へ反映する速度も上がったと振り返っています。
多くの舞台を経験したことに加えて、どこをどう変えるかを共有できるようになっていたのです。
さらに10月には、ゲームの世界大会のテーマ曲「GODS」が発表されます。
NewJeansは、従来の録音とは大きく異なる曲に取り組み、歌い手として新しい面を引き出せたとコメントしました。
制作側のキャリー・ダンも、壮大な音作りと、グループの美しく力強い声の組み合わせを説明しています。
柔らかなイメージの外へ声を向ける経験が、ここに加わりました。
一方、同年12月には、ギターを弾いて歌う「once in a moon」を公開しました。
季節に合った歌を聴くのが好きなハニは、冬に向けてこの曲を選び、和音や温かな雰囲気に惹かれたと説明しています。
大きな音の作品へ進んだから、小さな編成の歌を置き去りにしたわけではありません。
グループで新しい歌を経験する一方、一人で歌う場では、自分が心地よく感じる曲を選ぶようになっていました。
2024年――原曲に近づこうとしても、自分の声が残る
2024年6月26、27日、NewJeansは東京ドームでファンミーティングを開きました。
ソロの「青い珊瑚礁」は、ミン・ヒジンから教えられて気に入り、できるだけ原曲のように歌いたいと考えた曲でした。
26日の会場を取材した松本久は、松田聖子とは異なる、透明感の強い声としてハニの歌を捉えています。
本人は原曲へ近づこうとし、聴き手は彼女らしい音色を受け取った。
この違いが、よく知られた曲を新鮮に感じさせました。
日本語の準備も重ねていました。
練習では歌詞を読み、音程をつけ、最後に伴奏へ合わせる順番を踏んでいます。
自然な発音を目指した準備も、あの舞台を支えていました。

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「Dive」では、グループであまり出していない声を選ぶ
同年8月の「Dive」カバーでは、ハニ自身の選曲の考えが、さらによく分かります。
選んだのは、オリヴィア・ディーンの曲です。
そして本人は、NewJeansの曲ではあまり聞かれない種類の歌声を披露すると説明しています。
前年の冬のカバーに続き、今回は声の違いも意識して、聴いてほしい曲を選んでいたのです。
同じ8月には「シーズン・イン・ザ・サン」も歌っています。
原曲のキーを変え、リズムに弾む歌へと仕立てたカバーでした。
「青い珊瑚礁」で得た印象にとどまらず、日本の曲にも別の表情を見せています。
自作曲では、整え切る前の気持ちも届ける
2024年末に公開した自作曲「weightless」では、歌を届ける判断そのものに、別の一面が見えます。
ハニは、録音には音程や歌詞など直したい箇所があり、自分の基準では完全ではないと説明しました。
それでも、書いた当時の感情が率直に残っているため、公開を決めています。
うまく整えることだけでなく、そのときの気持ちを声に残すことにも価値を置いたのです。
同月放送のラジオ番組では、自作曲「Darling, Darling」も歌いました。
春頃に作り始めたこの歌は、自分の気持ちが落ち着かない時期に、誰かを慰めるために生まれたものでした。
ハニは、歌って映像に残すと涙が出て、メンバーに見せるのさえ難しかったと振り返っています。
人前で披露するのは、その収録が初めてでした。
歌を知ってもらうことが、自分の気持ちを人へ見せることにもなる。
カバーで好きな音楽を紹介する姿から、さらに一歩踏み込んだ場面です。
2025年3月には、アコースティックギターを弾いて歌う「lacy」のカバーも公開しました。
大きな会場でのステージと、楽器と声を近くに置く表現は、その後も彼女の中で共存しています。
ハニの変遷を追うと、声が突然別物になったというより、持っている声の見せ方を広げてきたことが分かります。
仲間と録音を学び、異なる曲調へ挑み、一人の選曲で好みや表現を示す。
さらに自作曲では、整える前の感情も人へ渡している。
「青い珊瑚礁」のハニを、その前後も含めて知ると、歌い手としての表情がもっと豊かに見えてきます。
曲ごとの発音や声の選び方は、ハニ(NewJeans)の歌い方で掘り下げています。

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